森林学習施設ふじさんのぬく森キポキポ

恩賜林(おんしりん)とは、明治末期に山梨県に下賜された山梨県内の皇室所有だった元御料林のこと。恩賜林組合は入会御料地や旧11ヶ村の共有地を統制管理するために明治時代に設立され、発展してきました。入会権を堅持し、未来へと引き継いでいくことは、
設立当初から現在に至るまで一貫した本組合の責務であり使命です。
恩賜林下賜から100年以上。さらに100年先の未来のために、富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合はこれからも活動を続けていきます。
恩賜林庭園、森林学習施設ふじさんのぬく森キポキポ、富士山五合目管理施設、ふれあい広場、林業センター、資料展示ホール、薬草園、木質バイオマス生産施設など、恩賜林組合には様々な施設があります。そこでは森で思いっきり遊んだり、屋外バーベキューで楽しいひとときを過ごしたり、遊具で遊んだり、見学して勉強したりできます。そこで恩賜林で1日を過ごすバーチャルプランを作成しました。家族みんなで楽しんでください。
先人から受け継いだこの富士北麓の山野を保護、管理していくのが、造林業務の第一の任務です。
森林は人類にとって永遠の大きな環境資源であり、造林業務は森林生態系の維持、保全にとって重要な役割を担っています。
森林は降水の流出を平順化させ、山間地域の土壌浸食や栄養素の流出を防ぎ、また、地下水を涵養するなど、国土保全の礎です。
組合に対する地域社会からの期待と要請はさらに増大し、造林業務も公益的機能をさらに拡大させています。
令和元年第4回定例会において選任をされ、9月8日から第34代組合長として、その名誉ある職に就かせていただきました渡辺正志でございます。
重大な責務を有する組合長として私に課せられた使命は、富士山北面の入会住民が血と汗にまみれながらも往古から守り抜いてきた入会の歴史的経緯を肌で感じるとともに、この尊い財産を後世に継承していくことと理解しております。
明治44年に御料地が山梨県に下賜されたことにより現在の恩賜県有財産となり、今年で御下賜108年となりますが、本組合は、これらの地に有する入会権を堅持し、未来に引き継いでいかなければならないとの本組合組成の原点を忘れることなく取り組むものであります。
また、本組合は、この恩賜県有財産を含む富士山北面入会地の約8100 ヘクタールの保護管理だけでなく、今後の森林整備事業における百年の森づくり計画にも則り、長期的な視野に立って森林の持つ多面的機能が発揮できるよう取り組んでいかなければなりません。このことこそが、入会地を次の世代だけでなく、次の世紀にも繋がっていくものと考えます。
本組合の財産が入会を基盤としていることは言を俟たず、常に入会住民の権利擁護を認識し、議会、入会組合とも十分に連携、協議を行いながら本組合運営に邁進したいと考えております。
今後とも、本組合の発展と地域進展に向け、誠心誠意努力して参る所存でありますので、入会住民の皆様方の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。
先人たちが築いた「入会(いりあい)」文化を伝承するための取り組みを実施しています。
森林から享受する恩恵を次世代に手渡すための一年間を通しての活動をご紹介します。
森林資源を利用した木質バイオマス生産施設や伝統技術を生かした木工製品をご紹介します。
林業体験、自然体験会、スポーツなどを通して森林環境学習関連の企画・実践・学習を実施。